リバースレプリケーション、インスタントVM、仮想スタンバイ
パフォーマンス・機能・手順検証と有用性について考察
バックアップベンダー各社がクラウドに注力する中、独自クラウドバックアップ製品で注目を集めるArcserve。
でも、果たしてその使いやすさは「本物」なのでしょうか?
Arcserveさんが展開するクラウドバックアップソリューション“Arcserve UDP Cloud Hybrid”の実力を探るため、今回、わたくしNetworldマーケター・上田が座談会形式のフリートーク企画ご用意!
ストレージ・バックアップ技術を束ねる敏腕マネージャー×バックアップ20年選手のベテランSE×入社以降Arcserve一筋の2年目若手SE、さらにはメーカーさんも交えた最強布陣に、Cloud Hybridを本音トーク&ガチ環境vs社内検証環境で徹底検証してもらいました。
本記事では、座談会の様子を上田本人がわかりやすくおまとめ。イベント動画へのリンクも貼っているので、ぜひ最後までお楽しみください。
「本物」を見極める上田。ちがいます、ラーメン屋じゃありません
Networld マネージャー重原
「さて、どうでした?Arcserveさんのクラウドサービス“Arcserve UDP Cloud Hybrid”を使ってみた感想は」
Networld SE永田
「そうですね、正直………」
Arcserve 近藤さん
「………」
Networld SE永田
「……すごく!使いやすいですね」
Arcserve 近藤さん
「ちょっと、変な間やめてくださいよ(笑)そうでしょう、そうでしょう!」
Networld SE永田
「すみません(笑)でも真面目な話、コンソールなんてオンプレ版と同じで、お手軽にクラウドバックアップできちゃいますね」
Networld SE松村
「クラウドへのリアルなパフォーマンス検証をがっつり検証してましたもんね」
Networld マネージャー重原
「なるほど、それは結果が楽しみですね。どんなパフォーマンスだったのでしょうか?さっそく“Arcserve UDP Cloud Hybrid”の実力をひも解いていきましょう」
和気あいあいの座談会
Networld マネージャー重原
「オンプレミスのバックアップソリューションでは、ベンダーさんそれぞれやや頭打ちになっている現状で、クラウド対応状況に差が出始めました。そんな中で、“独自クラウド”を活用したArcserveさんのUDP Cloud Hybridが注目を浴びていると」
Arcserve 近藤さん
「ランサムウェア対策などを理由に、クラウドバックアップを考えるお客さまは増えています。おっしゃるとおり、ベンダーさんごとにクラウド対応に力を入れている企業と、そうでないところがありますが、弊社ではクラウドサービスとしてArcserve UDP Cloud HybridとArcserve UDP Cloud Directの2製品を展開しています」
Networld マネージャー重原
「ふむふむ。2製品の違いってなんでしょう?名前の印象からすれば、Hybridはクラウドとの掛け合わせ、Directはそのままクラウドにっていう感じですが」
Arcserve 近藤さん
「ひとことで言えば、バックアップサーバを必要としているかどうかの違いですね。Cloud Hybridはすでにオンプレ版UDPを利用しているユーザ様向けに、Directはバックアップサーバ無しでクラウドバックアップができるため、拠点が多数あってサーバを立てられないときなどのご利用を想定しています」
Networld マネージャー重原
「なるほど。で、今回はArcserve UDP Cloud Hybridを検証したというわけですね」
Networld マネージャー重原
「近藤さん、UDP Cloud Hybridってまだ若い製品ですよね?」
Arcserve 近藤さん
「そうですね、登場して2~3年目になるかな」
Networld SE永田
「私と社会人歴一緒だ」
Networld マネージャー重原
「バックアップ製品も社会人歴っていうの?(笑)でも、新卒入社してからずっとUDP触ってるもんね。実際どう?UDP Cloud Hybridの使い心地は」
Networld SE永田
「中身UDPといっても過言ではないくらい、操作が簡単ですね。Arcserveさんはマニュアルも豊富で助かっていますが、それすら不要なくらい直感的にクラウドバックアップできちゃいます」
Arcserve 近藤さん
「ありがとうございます。ユーザはオンプレミス側の設定をするだけなので、実質3分程度で利用できちゃいますね」
Networld マネージャー重原
「さ、3分!?」
3分という速さにびっくりする、Networldマネージャーの図
Networld SE永田
「(無視しよう)たしかに設定はそのくらいだったかも」
Arcserve 近藤さん
「そうですね、①アカウント情報を入手(Eメールで送信)したら、②メールに沿ってオンプレミスコンソールとCloud Hybridコンソールを接続していただき、③既存のバックアップ設定にレプリケート設定含むバックアッププランを作成・実行すれば、スケジュールに従って自動でレプリケート開始となります」
Networld SE松村
「オンプレミス側の設定だけでいいんですか?」
Arcserve 近藤さん
「Cloud Hybridでは、オンプレミス側とクラウド側で2つのUDPコンソール体制になりますが、クラウド側はすでにバックアップ設定が済んでいるため、ユーザはオンプレミス側の設定だけでバックアップを実行できます」
Networld マネージャー重原
「なるほど。パブリッククラウドと連携する場合はクラウド側の設定が必要ですが、独自クラウドを活用したArcserve UDP Cloud Hybridなら、クラウド上でバックアップサーバを選択するだけでいいってことですね」
Arcserve 近藤さん
「そうです。ユーザはURLとユーザ名/パスワード設定さえあれば、簡単にバックアップできるというのが特長の1つです」
面倒な設定作業はほとんど不要。既存のバックアップ設定に追加するだけでOK
Arcserve 近藤さん
「もう1つ概要を説明しておくと、Cloud Hybridでは、現在2つのサービスを展開しています」
Networld SE永田
「BaaSとDRaaSですね」
Arcserve 近藤さん
「そうです。BaaSはとりあえずクラウドにバックアップをとって最低限の準備を進めたお客様向け、DRaaSはさらに事業継続性を高めたいお客様向けのサービスです」
Networld マネージャー重原
「とまあ、ここまでは基本情報として。本番はここからですよ。Cloud Hybridへのレプリケーションパフォーマンスやいかに、ということで」
Networld SE永田
「今回の検証内容はこんな感じです」
Networld マネージャー重原
「LAN内とインターネットを利用した場合を比較検証するということですね」
Networld SE永田
「そうですね。こちらは図で検証環境を表したものです」
Networld SE永田
「先に結果からご覧いただきますと…こちらがLAN内のレプリケート結果で」
※データはあくまで検証結果であり参考値です
Networld SE永田
「そしてこちらがCloud Hybridへのレプリケート結果です」
※データはあくまで検証結果であり参考値です
Networld SE永田
「まとめると、24時間で転送できるデータ量は120~500GB程度で、10TBのデータを転送する場合、だいたい1233時間(51日)程度かかりますね」
Networld マネージャー重原
「…」
Networld SE松村
「……」
結果に切なくなる大人2人
Arcserve 近藤さん
「………もう少し…出るはず…なんだけどな……」
切ない大人もう1人追加
Networld SE永田
「この空気になることは想定の範囲内です。安心してください、実はガチ環境でも検証しています」
切ない大人3人
「!!!」
Networld マネージャー重原
「いやそうですよね!これじゃあ終われませんよ!!なんだ永田さんやり手だな!」
Arcserve 近藤さん
「落としてから上げる。永田さん、営業のなんたるかを知ってますね?」
永田さんの回しに沸く3人。ひと安心
Networld SE松村
「その結果で、インターネット回線次第でパフォーマンスがどう変わるかがわかるってことですね!」
Networld SE永田
「そういうことです!さっそく、ガチ環境の検証結果を見ていきましょう」
Networld SE永田
「ガチ環境はこんな感じです」
Networld SE永田
「結果はこちら」
※データはあくまで検証結果であり参考値です
Networld SE永田
「まとめると、24時間で転送できるデータ量は1.5~1.9TB程度で、10TBのデータを転送する場合、だいたい145時間(6日)程度かかりますね」
Networld マネージャー重原
「うん!妥当じゃないでしょうか。もっと速い回線速度なら、もっといい結果が出ると」
Networld SE永田
「そうですね。インターネット回線の速度でCloud Hybridのパフォーマンスは大きく変わるといえます。あとは、タイミングでスループットに差が生じたので、時間帯によってクラウドへのデータ転送は若干パフォーマンスが不安定になるともいえるでしょう」
Networld SE永田
「Cloud Hybrid検証は以上です。検証結果は外部の影響があるとして、実際に触った感想としては、やっぱりクラウドバックアップがものすごく簡単だったということですね。既存のUDPにタスクを追加するだけだったので」
Networld SE松村
「重原さんも言ってましたが、やっぱりパブリッククラウドだとどうしても設定に時間がかかりますからね」
Networld マネージャー重原
「そういった意味では、時間的なコストカットの面も持っているといえますね。ただ、検証結果にもあったように、インターネット回線など、Cloud Hybridをとりまく環境も大きくクラウドバックアップパフォーマンスに関係すると」
Arcserve 近藤さん
「おっしゃるとおりです。Cloud Hybridを組み込んでいただく場合、さまざまな要素を考慮したプランニングが必要です」
Networld マネージャー重原
「もっと実案件ベースで考えなきゃいけませんね」
Networld SE松村
「私が去年担当した案件があって、それがちょうど今回の検証と同じく10TBファイルサーバのバックアップを取得するというものだったんですけど………」
…と、いうわけで!実案件をテーマに、クラウドバックアップをより深堀した内容はぜひ動画をチェックしてみてください!Networldの事例をもとに、もっとわかりやすく解説しています。
クラウドバックアップにピン!ときた方、もしくは頭を悩ませているみなさん。ぜひArcserve UDP Cloud Hybridを検討してみてはいかがでしょうか?お困りごとがあれば、Networldにまずは一度お問い合わせください!
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