株式会社ネットワールド

設  立: 1990年8月1日
資本金: 5億8500万円
U R L: http://www.networld.co.jp/
業  種: 情報・サービス業
事業概要: 先進的なIT製品/サービスを提供するITソリューション・ディストリビューター

導入前までの経緯

  • ハンズオントレーニングで利用する仮想マシンの展開作業に長い時間と手間を要していた
  • 演習用テンプレートを保存するストレージの容量不足問題を解決すること

導入後期待される効果

  • フルクローン作業を不要とすることで、ハンズオントレーニングの準備時間を1/3~1/6に短縮
  • インライン圧縮・重複排除機能の活用により、データ容量を従来の約1/3に削減

プロジェクトメンバー

工藤-真臣.jpg

株式会社ネットワールド
SI技術本部
ソリューションアーキテクト課
課長

工藤 真臣

加島-義人.jpg

株式会社ネットワールド
SI技術本部
統合基盤技術部
データセンタソリューション課
係長

加島 義人

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株式会社ネットワールド
マーケティング本部
インフラマーケティング部
データセンタソリューション課
課長代理

三好 哲生

「GARAGE」の主要業務であるハンズオントレーニング環境の改善に着手

革新的なインフラ製品を提供するICTソリューション・ディストリビューターとして、幅広い領域にわたるサービス/ソリューションを展開するネットワールド。そのビジネスに重要な役割を果たしているのが、本社内に設置された複合システム検証センター「GARAGE」だ。
マーケティング本部 三好は「施設内にはベンダー各社の最新製品が導入されており、システム構築時に必要となる様々な論理検証を事前に行うことができます。また、リセラー様やユー ザー企業様を対象としたハンズオントレーニングも定期的に開催しており、技術習得やスキルアップに役立てて頂いています」と説明する。
そして今回、ネットワールドでは、このハンズ オントレーニング環境の再構築を実施した。 SI技術本部 工藤は、取り組みの背景を「今回の対象となったハンズオントレーニング環境は、GARAGE設立当初に構築したもの。ロー カルディスクにはPCIe接続のフラッシュドライブを、演習環境用テンプレートの保存には ハイブリッド・ストレージを利用するなど、大量のI/O集中にも耐えられるような設計が施されています。しかし、ハンズオントレーニングに参加するお客様やコース数が増えたことで、様々な課題も目に付くようになってきました。そこで、サーバー/ストレージが保守切れ のタイミングを迎えたことを機に、より最適な 環境に作り変えたいと考えたのです」と語る。

現状の課題を解消すべくNutanixを新たに導入

現在GARAGEでは10種類程度のハンズオントレーニング環境を用意しており、一回のハンズオントレーニングでは最大16名が受講できる。ちなみに、一人の受講者が稼働させる仮想マシンは最大で12台。ピーク時には16名×12台 =172台もの仮想マシンが稼働する上に、 VMware HorizonやCitrix XenDesktopなどの演習では、16人が同時にVDIの展開を実行する。しかも、1演習環境あたり300GB程度の容量が必要であるなど、性能面でも容量面でもかなり厳しい要求が課せられている。
こうした中、大きな課題となっていたのが、演習用仮想マシンの展開に多くの時間と手間が掛かるという点だ。「先にも触れた通り、旧環境ではテンプレート保存用のストレージと、実際 の演習に用いるストレージが異なっていました。このため、最初の1台目だけは、どうしてもフ ルクローンを行わなければならない。この作業に掛かる時間が無視できない状況だったので す」と工藤は振り返る。
ハンズオントレーニングの講師を担当するスタッフも、その対応に負担を強いられていたと のこと。SI技術本部 加島は「仮想マシンの展開だけで約3時間程度の時間が必要。しかも、そこから起動確認やログイン確認なども行いますので、ハンズオントレーニングが連日開催される場合などには、遅くまで残って翌日の準備を行わなくてはなりませんでした」と語る。
また、もう一つの課題が、テンプレート保存用ストレージの容量不足だ。ここではテンプ レートや演習環境の管理を複数世代にわたり行っているが、旧ストレージは圧縮機能しか備えていなかったため、空き容量も逼迫の一途を辿っていたという。
このような課題を解消すべく、ネットワールドでは今後のハンズオントレーニング環境を支える新たなプロダクトの選定に着手。その結果採用されたのが、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー製品「Nutanix」である。

優れた容量効率を高く評価フルクローン作業も不要に

今回Nutainxを選んだ理由として、工藤はまず容量効率とコストパフォーマンスの高さを挙げる。「演習環境は基本的にどれも似たような構成ですので、重複排除機能がかなりの効果を発揮すると考えられます。とはいえ、 高性能が要求される領域は全体の1割もないため、重複排除機能付きのオールフラッシュ製品を導入したのでは費用的に見合いません。その点、Nutanixであれば、コストを抑えたハイブリッド構成でもインライン圧縮・重複排除機能を利用できます」(工藤)。
また、従来のローカルフラッシュドライブ+ 外付けストレージの構成から、Nutanixによる 単一のデータストアへと変更することで、問題になっていたフルクローン作業は不要になり、すべて差分クローンでの展開が行えるようになる。 加えて、NutanixはVMwareのVAAI(vStorage API for Array Integration)に対応しているため、差分クローン時の処理をストレージ側にオフロードしてオーバーヘッドを減らすことも可能だ。
「さらに、もう一つのポイントが、ストレージクラスタとvSphereクラスタをそれぞれ独立 管理できる点です。ハンズオントレーニング環境は、インフラ仮想基盤の上にさらに演習用仮想基盤を載せるという少々特殊な環境のため、ネットワークが両者をまたがないように構成しないとパフォーマンスが落ちてしまう。こ れもNutanixなら、演習用のvSphereクラスタをストレージとは別に管理して、その中でホスト単位で分割するといった運用が行えます」と工藤は説明する。

株式会社ネットワールド 構成図

準備時間の大幅短縮に成功 データ容量も約1/3に削減

Nutanixによる新ハンズオントレーニング環境は2017年1月より本番稼働を開始。これにより、旧環境での課題をすべて解消することができた。「フルクローン作業が不要になったことで、準備時間は30~60分程度にまで短縮。おかげで講師担当者もより付加価値の高い業務に時間を使えるようになりました。また、性能面でも十分なパフォーマンスが確保されており、演習環境が遅いといったクレームも一件も頂いていません」と加島は語る。
Nutanixの様々な製品特長も大いに活かされているとのこと。三好は「たとえば、差分ク ローンの処理を高速化する『Shadow Clones』という機能があるのですが、これが今回の演習環境でも大きな効果を発揮しています。また、 機器の状態がクラウドから監視されているため、障害によるトラブルなども未然に防止することが可能。新機種へのマイグレーションも容易ですので、将来にわたって安定的なサービス 環境をご提供できます」と語る。
懸案であった容量不足についても、インライン 圧縮・重複排除機能により、データ容量を1/3 程度にまで削減することに成功。今後のコース拡大などにも、余裕を持って対応できるようになった。また、ラックスペースも、サーバーだけ見ると以前の6Uから2Uへ、ストレージも合わせると20Uから2Uへと約1/10に削減されている。 「現在ではVMwareやCitrixに加えて、Nutanix のハンズオンも開催していますので、ぜひ多くのお客様にご利用頂きたいですね」と語る工藤。 今後のソリューション提供にも、今回培ったノウハウをフル活用していくとのことだ。

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