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面  積 : 206.6k㎡
人  口 : 23,560人(2014年9月現在)
U R L : http://www.city.bungotakada.oita.jp/ 
業   種 : 自治体
自治体概要 : 国東半島の西側に位置する地方自治体。豊かな自然環境と多くの観光資源に恵まれている。

 

導入前までの経緯

  • 市内の小中学校に配備されている教育用PCの環境改善を図ること。
  • システムに保存されている重要データを確実に保全すること

導入後期待される効果

  • デスクトップ仮想化によりアプリケーション環境の標準化とコスト削減を実現
  • NetAppのSnapMirror機能を活用し、庁舎・データセンタ間での遠隔バックアップを実現

プロジェクトメンバー

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豊後高田市
企画情報課
参事兼情報推進係長

近藤 直樹

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豊後高田市
教育庁総務課課長補佐兼総務管財係長兼地域総務一課課長補佐

田染 定利

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株式会社オーイーシー
公共営業部
公共営業1グループ
営業副主任

矢部 理一郎

市内全16小中学校に導入された教育用PC環境の再構築に挑む

大分県・国東半島の西側に位置する豊後高田市は、田染荘小崎の農村景観や富貴寺などの貴重な歴史遺産に恵まれた街である。近年では伝統的な街並みを活かした観光エリア「昭和の町」も人気を博しており、毎年数多くの旅行客を集めている。
また、次世代を担う青少年への教育に力を注いでいるのも同市の大きな特長だ。完全学校週5日制が導入された2002年には、休日の土曜日に寺子屋講座やパソコン講座などを実施する「学びの21世紀塾」を開設。こうした取り組みは全国の教育関係者からも「豊後高田方式」として注目を集めている。
その同市において、今回実施されたのが、市内全16小中学校のパソコン教室に導入された教育用PC環境の再構築だ。同市教育庁 総務課課長補佐兼総務管財係長兼地域総務一課課長補佐 田染 定利氏は、その背景を「物理PCは更新に伴うコスト負担が重い上に、ソフトウェアのアップデート作業なども大変。また、学校によって微妙にアプリケーション環境が異なるなどの課題も抱えていました」と振り返る。

Citrix XenDesktopとFlexPodによる仮想化を実施

従来の環境は、ITインフラ的な観点でも改善すべき点があったとのこと。同市 企画情報課参事兼情報推進係長 近藤 直樹氏は「以前のネットワーク構成では、県教育センターと接続するためのゲートウェイサーバも各学校に設置する必要がありました。専任の管理者がいない小中学校でサーバの運用を行うのは容易ではありませんし、障害時の対応なども迅速に行えません」と説明する。
同市では、市内7小中学校のPCがリプレース時期を迎えたことを機に、こうした課題を解消するための取り組みに着手。ここで目を付けたのが、仮想デスクトップ環境の活用だ。田染氏は「シンクライアント+仮想デスクトップの環境なら、これまでのように各学校で端末の運用管理を行う必要がなくなります。また、アプリケーション環境をサーバ側に集約することで、全ての小中学校に対して標準化・統一化された教育環境を提供できます」と続ける。
今回のプロジェクトでは、コスト削減も重要なテーマであったため、同市ではソリューションベンダー各社に対して、最適な環境を実現するためのプロポーザル提案を依頼。その結果採用されたのが、地元の大手SIerである株式会社オーイーシーの提案であった。
オーイーシーの矢部 理一郎氏は「当社のご提案は、県内の自治体・民間企業様向けクラウドサービス『豊の国IaaS』と大分県の情報ハイウェイ『豊の国ハイパーネットワーク』を用いて、新たな環境を構築するというもの。高信頼クラウドとセキュアなネットワークを組み合わせることで、学校教育に欠かせない安全・安心な環境が実現できます」と説明する。
実際のシステムを構成するコンポーネントには、ネットワールドが提供するデスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop」とコンバージド・インフラストラクチャソリューション「FlexPod」を採用。後者はCisco、NetApp、VMwareのアライアンスによって生まれたソリューションであり、IAサーバ「Cisco UnifiedComputing System(以下UCS)」、データセンタスイッチ「Cisco Nexus」、ネットワークストレージ「NetApp FASシリーズ」、サーバ仮想化ソフトウェア「VMware vSphere」などの動作検証をあらかじめ実施した上で提供される。
矢部氏は両製品を選んだポイントを「XenDesktopは導入実績の豊富な製品ですから、教育現場への適用も安心して行えます。また、FlexPodを利用することで、高信頼システムを短期間で構築できます」と話す。

全ての学校に統一的な環境を提供
コスト/運用負担も大幅に低減

同市では教育用PCへの適用に先立ち、庁内の業務システムを用いた検証作業も実施。「システムに重い負荷が掛かっても耐えられるか、快適なレスポンスが得られるかなど、様々なチェックを約一ヶ月にわたって行いました。その結果問題ないことが確認できたため、教育用PCへの展開に取り掛かりました」と近藤氏は話す。
現在では、仮想デスクトップ化の第一弾として、市内7小中学校・120台のPCをXenDesktop+FlexPodへ移行。今後さらに4年間を掛けて、全小中学校で稼動する約300台あまりのPCを順次この環境に移行させていく予定である。
新システムの導入効果について、田染氏は「全ての学校に対して同じ教育環境をできるようになったこと、先生方がPCの運用管理などに煩わされる心配がなくなったこと、この2点が大きなメリットですね。また、物理PCでは一台に一本ずつOSが必要になりますが、シンクライアントの場合は同時利用ユーザー数分だけ用意すればいいので、コスト削減効果も大きい。今回も120台の端末に対して、ライセンス数は80本分に抑えられています」と満足げに話す。
自治体の財政事情が厳しさを増す中で、ICTインフラについてもさらなるコスト削減要求が突きつけられるようになっている。今回の取り組みは、そうした面でも大きな効果を発揮しているのだ。「当初は仮想化を行うことで、逆にコスト高になるのではとの懸念もありました。しかし実際には、今後5年間で約3300万円、新システムでの更改は、54%の削減効果がありました。」と近藤氏は胸を張る。

庁内の他の業務システムへも仮想デスクトップ環境を展開

FlexPodを採用したことによる様々なメリットも生まれている。近藤氏は「今回は構築作業に充てられる期間が3ヶ月ほどしかなかったのですが、FlexPodの採用により無事納期に間に合わせることができました。個別に機材を調達してテストなどを行っていたら、とてもこれほど早く構築はできなかったでしょう」とにこやかに話す。
また、NetAppを加速するデータ増加への対応と重要データの確実な保全を実現するために、「NetApp FAS8020A」を本システム専用のストレージとして導入。これとは別に、もう一台の「NetApp FAS2220」を市内の別の施設内に設置し、NetAppの筐体間レプリケーション機能「SnapMirror」を利用した遠隔バックアップを行っている。
プロジェクトを支援したネットワールドへの評価も高い。矢部氏は「事前検証から本番環境の構築まで、手厚い技術サポートが受けられたので非常に助かりました。ぜひ今後も心強いパートナーとして、我々のソリューション提供を支えて頂きたい」と話す。
同市では今回の成功を踏まえて、庁内の他のシステムへもXenDesktop+FlexPodの適用を拡げていく考えだ。近藤氏は今後の抱負を「健全な財政運営やシステム運用負担の軽減を図る上で、クラウドや仮想デスクトップのもたらすメリットは極めて大きい。今回得られたノウハウを積極的に活用し、最適な行政環境の実現に貢献していきたいと思います」と語った。

パートナー概要

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株式会社オーイーシー

本   社 : 大分県大分市春日町17-57
設   立 : 1966年4月23日
資本金 : 1億円
U R L : http://www.oec.co.jp/

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