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2006年11月
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現代の情報システム現場において、欠かせない要件となっているのがセキュリティの確保です。個人情報保護法や日本版SOX法など、法制度の整備も着実に進展。企業や各種団体においては、迅速かつ確実な対応が望まれます。秋田県横手市で事業を展開する秋田ふるさと農業協同組合(以下、JA秋田ふるさと)では、こうした課題を解消すべくクライアント環境を全面刷新。Citrix Presentation Server™とシンクライアント端末を採用することで、情報漏洩やウイルス被害などの防止に成功しています。
秋田ふるさと農業協同組合
総務部 総務課 課長
皆方 均氏
秋田ふるさと農業協同組合
経営管理室 課長補佐
佐藤 俊明氏
秋田ふるさと農業協同組合
経営管理室
藤井 和幸氏
秋田ふるさと農業協同組合
総務部 総務課 監査役
奥山 徹氏
渡敬情報システム株式会社
取締役営業部長
藤原 弘樹氏
秋田ふるさと農協共同組合(JA秋田ふるさと)
| 所 在 地 : | 秋田県横手市駅前町6-22 |
|---|---|
| 組合員数 : | :15,539名(2006年3月末現在) |
| 組合戸数 : | 14,307戸(2006年3月末現在) |
| URL : | http://www.akita-furusato.or.jp/ |
| 業務内容 : | 秋田県・横手市を中心に事業展開を行う農業協同組合。貯金・融資・為替などの信用事業、共済事業、購買事業、販売事業、生産指導事業のはか、旅行事業や会館事業なども手がける。 |
渡敬情報システム株式会社
| 所 在 地 : | 秋田県横手市横手町大関越92 |
|---|---|
| 創 業: | 1991年8月 |
| 資本金: | 1,000万円 |
| 従業員数: | 27名 |
| URL : | http://www.wisco.co.jp/ |
| 業務内容 : | 東北地区の民間企業や農業協同組合などに対し、多彩なソリューションを提供するIT企業。システムインテグレーション、パッケージソフト開発、サポートサービスなどの事業を展開している。 |
秋田県・県南部。深緑と清流に恵まれた豊かな土地に、作家・石坂洋次郎の小説「山と川のあるまち」の舞台にもなった横手市がある。古くから栄えた長い歴史を持つ同市だが、2005年には周辺8市町村との合併を実施。秋田県下第2位の人口を有する新・横手市として生まれ変わった。
この地において、地域の産業を支える重要な役割を果たしているのがJA秋田ふるさとである。「当組合では、旧雄物川町など一部を除く、横手市全域で事業を展開しています」と説明するのは、JA秋田ふるさと総務部総務課課長 皆方 均氏。県内でも随一の複合農業地域だけに、生産者の支援に全力を注いでいると続ける。
「横手市では米作はもちろん、りんごや野菜、畜産など様々な分野で生産が行われています。組合員の方々が付加価値の高い事業を行えるよう、全面的にバックアップしていきたい」(皆方氏)。
信用事業・共済事業・購買事業・販売事業・生産指導事業など、JAの業務は多岐にわたっている。これらすべての領域において、高品質なサービスを提供することが同組合の理念だ。また最近では、急速に進む高齢化への対応を果たすべく、デイサービスセンターやショートステイなどの福祉サービスにも着手。地域と一体となった事業展開を推進している。
同組合では効率的な業務環境を実現すべく、ITの活用にも積極的に取り組んできた。クライアントPCやネットワークを駆使することで、業務の合理化 や省力化を図ってきたのである。しかし最近になって、こうした取り組みに大きな課題が生まれてきた。特に問題となったのが、2005年に施行された個人情 報保護法をきっかけとする、セキュリティニーズの高まりだ。
JA秋田ふるさと 経営管理室 課長補佐 佐藤俊明氏は「以前は職員個人のノートPCをネットワークに接続して、業務を行うケースなどもありました。このためセキュリティ管理が徹底されない可能性があったのです」と当時を振り返る。
職員が業務を行う上では、組合員の名簿データなど様々な個人情報を取り扱うことも多い。万一クライアントPCが盗難・紛失などの被害に遭った場合には、重要な個人情報が漏洩する可能性も否定できない。
また、これとは別の問題も生じていた。多くの職員がネットワークを利用するようになったことで、業務システムヘの影響が出始めていたの である。「ネットワークに接続されるクライアントの環境は、Windows95からWindowsXPまでバラパラ。しかもWindowsXPクライアン トのトラフィックが帯域を占有してしまうため、業務端末に使っていたWindows95クライアントのレスポンスが悪化してしまったのです」(佐藤氏)
システムをこのままの状態で使い続けるのは、セキュリティの面でも使い勝手の面でも問題が多い。そこで同組合は、クライアント環境の全面的な再構築に着手。ここで導入されたのが、ネットワールドが提供する「Citrix Presentation Server」だ。
Citrix Presentation Serverは、サーバーベース・コンピューティング環境を実現するソリューションである。アプリケーションなどのプログラム群はすべてサーバ上で動作し、クライアント側では画面表示とキーボード/マウスの操作機能だけ受け持つ。このためシステム運用の統合化・一元化を、容易に実現することができるのだ。
既存のWindowsパソコンなどをクライアントとして使用することも可能だが、同組合ではネットワールドが提供するミントウェーブ社製シンクライアント端末を採用。JA秋田ふるさと経営管理室 藤井 和幸氏は、その理由を「シンクライアントならローカル側にまったくデータが残らないため、勝手に情報を引き出されたりする心配がありません。通常のPCを利用する方法に比べて、よりセキュアな環境が実現できます」と説明する。
また同組合がCitrix Presentation Serverを採用したのには、もう一つ大きな理由があった。同組合のITパートナーである渡敬情報システム株式会社 取締役営業部長 藤原 弘樹氏は「JA秋田ふるさと様の業務システムはIBM AS/400で構築されているため、一般的なオフィスソフトなどに加えてダム端末エミュレータも動かす必要がありました。これらの環境を同時に実現できるソリューションはCitrix Presentation Serverしかなかったのです」と説明する。
Citrix Presentation Serverによるシンクライアント環境は、2006年6月より本稼動を開始。現在は全部で250台の端末が導入され、様々な業務に活用されている。これにより懸念であったセキュリティ問題は解消。使い勝手に対する評判も上々とのことだ。「基本的に今までと同じWindowsアプリケーションが使えますから、ユーザー側にもそれほど抵抗感はなかったようです。事前に実機研修も行いましたので、非常にスムーズに新しい環境へ移行できました」と皆方氏は語る。
「負荷が高まった場合にもCitrix Presentation Serverが適切にロードバランスしてくれますので、性能・信頼性についての不満もありません。Windows95クライアントを使っていたユーザーさんはなどは、動作がかなり速くなったように感じられるのでは」と藤原氏。遠隔地の拠点にはISDN回線を使用しているところもあるが、Citrix Presentation Serverは20Kbps程度の帯域で動作するため、特に支障なく業務が行えているという。
またシステムの面でも、大きな効果が生まれた。JA秋田ふるさと奥山 徹氏は「以前は様々なバージョンのWindowsが混在していたため、クライアントの管理が煩雑になりがちでした。しかし現在では、こうした面倒もまったくなくなっています」と語る。
同組合では今後もCitrix Presentation Serverを活用し、業務の効率化を図っていく予定だ。「現在、秋田県下のJAで共同利用する次期基幹システムの構築が進められています。これと今回構築したシンクライアント環境を組み合わせることで、よりセキュアで効率的な業務環境を実現したい」と佐藤氏。藤井氏も「グループウェアによる情報共有の推進など、取り組むべき課題はまだまだ多い。今回構築した環境を、IT環境でさらに進化させるための重要なツールとして活用していきたい」と続ける。
「組合員の方々の生活を支えていくことがJAの使命。今後もITを積極的に活用し、業務効率化とサービス向上に取り組んで参ります」と意気込みを語る皆方氏。その取り組みをCitrix Presentation Serverとネットワールドソリューションがサポートしていく。
