株式会社エイコー

設  立: 1974年1月18日
資本金: 9000万円
U R L: http://www.eicoh.com/
業  種: 情報サービス業
事業概要: ドキュメント/IT/環境エネルギーなどの分野で多彩なソリューションを展開

導入前までの経緯

  • 全社仮想化/VDI基盤の更新にあたり、インフラ環境のさらなる最適化が求められた
  • 新たなユーザーニーズへの即応や運用管理の効率化、コスト削減を図ること

導入後期待される効果

  • 設置スペースを従来の半分以下に削減。VDIへのログイン時間も従来の約1/5に
  • 仮想サーバーの作成時間を大幅に短縮。ライセンスコストの削減にも成功

プロジェクトメンバー

石田-和久-氏

株式会社エイコー
管理本部
IT経営推進室
係長

石田 和久 氏

全社仮想化/VDI基盤のリニューアルに着手

事業の大きな柱であるドキュメントソリュー ションに加え、ITソリューションやオフィスソ リューション、ビジュアルソリューション、環境 ソリューションなど、幅広い領域にわたる事業を展開するエイコー。多彩な商品群と持ち前の提案力/技術力を活かし、企業のビジネス環境をトータルにサポートしている。
同社 管理本部 I T経営推進室 係長 石田 和久氏は、「特にIT分野では仮想化/ネットワーク技術を強みとしており、お客様の多種多様な業務ニーズにも柔軟にご対応できます。また、説得力のある提案が行えるよう、社内でも積極的に仮想化製品を導入。情シス部門と外販部隊が密接に連携し、ノウハウや経験の蓄積を図っています」と語る。
そうした中、今回実施されたのが、全社仮想化基盤とVDI 基盤の再構築プロジェクトだ。石田氏も述べた通り、同社では会計システムやワークフローなどの主要な業務システムを「VMware v Sphere 」で仮想化。また、「Citrix XenDesktop」とiPadも早くから導入し、営業担当者やサービス担当者の業務効率化に役立ててきた。
「この両基盤を支えるサーバー/ストレージ が更新時期を迎えたことが、今回の取り組みの直接のきっかけです。ただし、単純にハードを入れ替えるだけでは、投資に見合うだけの成果が得られません。そこでこれを機に、新しい試みにもチャレンジしたいと考えたのです」 と石田氏は続ける。

新たな社内業務インフラにNutanix+XenAppを採用

今回の更新ターゲットとなった旧仮想化/ VDI基盤は、国内ベンダー製のブレードサーバーと外部ストレージで構築されていた。同社では、この環境をさらに進化させるべく、様々 な角度から検討を実施。ここで浮かび上がってきたアイデアが、ハイパーコンバージド・インフラ(以下、HCI)製品の活用である。
「ITインフラのシンプル化や最適化を進めていく上で、HCIは非常に有効な解決策となります。当社の外販部隊からも、今後のソリューション提供に向けてHCIの経験を積みたいとの要望がありましたので、新仮想化/ VDI基盤への採用を考えることにしました」と石田氏は説明する。
その結果、新たに導入されたのが、ネットワールドが提供する「Nutanix」である。石田氏はその理由を「旧環境では、2本用意したサーバーラックが、両方とも約2/3くらい埋まっている状態でした。コンパクトな2U筐体のNutani xなら、既存の空きスペースだけで、従来のシステム環境をすべて収容できます。これにより大幅な省スペース化が図れる上に、運用管理の効率化も図れま す。また、無償で利用できるハイパーバイザー 『AHV(旧称:Acropolis Hypervisor)』が提供されている点も大きな魅力でしたね」と語る。
また、VDI基盤に関しては、「Citrix XenApp」 への移行を実施。石田氏は「これについては、毎年掛かるMicrosoft VDAライセンス費用の 削減が狙いです。Xen Appなら買い切りのRDS CALになりますから、数年間使うことを考えるとメリットは大きい。また、当社の場合、外出時の数分間だけアクセスして、お客様情報やメンテナンス情報の確認などを行う使い方がほとんどなので、XenAppのライセンスについても同時アクセス数分だけで済みます」と語る。ちなみに同社では、約300台のi Padが稼働しているが、XenAppのライセンス数は60台分程度で充分足りるとのことだ。

ログイン時間を1/5以下に短縮 運用管理の一元化も可能に

NutanixとXenAppによる新仮想化/VDI 基盤は、2017年9月より段階的に本番稼働を開始。石田氏は「導入作業も非常にスムーズでしたね。実質的な作業期間は初期設定で3日程度。既存業務サーバーの移行作業も、5営業日ほどで完了しています」と語る。
これにより、同社の業務環境にも多くの改善効果が生まれている。まず一点目は、システムの性能向上だ。たとえば旧環境では、VDIのユーザープロファイル情報の読み込みに時間が掛かっていたが、今回からこれをNutanix上に配置することでログイン時間を従来の1/5以下に短縮。また、仮想化基盤上で稼働する業務システムのレスポンスも全体的に底上げされたという。
「実はNutanixの本番稼働開始後、ユーザーから突然電話が掛かってきたことがあります。もしやトラブルかと身構えたら、『レスポンスが凄く速くなったので助かりました』という感謝の電話。これには我々も驚かされましたね」と石田氏は苦笑する。
新たなサーバーを立ち上げる際の作業も、迅速に行えるようになったとのこと。旧環境では、外部ストレージへのボリューム作成やOSインストール、仮想マシンの構築など面倒な手続きが必要であったが、一体型のNutanixならこうした手間を大幅に省くことができる。「以前は小規模な環境を作るにも最低2営業日は掛かっていましたが、現在では半日掛からずに同様の作業がこなせます」と石田氏は語る。また、従来はサーバー/ストレージで 別々に行う必要のあった運用監視についても、専用管理ツール『Prism』による一元管理が実現。「Prismはメニュー構成などが分かりやすい上に、仮想サーバーの作成なども行えますので非常に便利ですね」(石田氏)。

株式会社エイコー 構成図

新たなニーズにも迅速に対応 得られた経験を顧客にも展開

また、XenAppの導入効果も見逃せない。「XenAppは軽微な変更であれば、マスターイメージの書き換えや再起動が不要で即座に設定を反映させられます。これにより、現場の業務改善などがスピーディに行えるようになりました」と石田氏は語る。
実際に同社では、これまで固定PCで行って いた倉庫内での発注関連業務をXenApp+ iPadで可能にする新たな仕組みを構築してい るが、この時の開発作業も効率よく行えたとのこと。「今後も基幹システムの一部機能を XenAppで配信するなど、様々な形で活用を進めていきたい」と石田氏は続ける。
今回のプロジェクトを支援したネットワールドへの信頼も厚い。「我々としてもHCI導入は 今回が初でしたので、ネットワールドの情報や 技術支援が大いに役立ちました。Nutanixの ようなハードウェア製品だけでなく、VMware やCitrixについての知見も豊富なので大変助かりましたね」と石田氏は語る。
今後は社内導入で培った経験を、顧客へのソリューション提供にも活かしていくとのこと。その取り組みを、ネットワールドもしっかりと下支えしていく。

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