株式会社ニフティ

設   立 : 1986年2月4日
資本金 : 37億4677万9000 円
U R L : http://www.nifty.co.jp/
業  種 : 情報通信
事業概要 : ISP、クラウド、Webサービスの3分野でビジネスを展開する情報通信事業者

導入前までの経緯

  • Software Defined技術を活用し、サービス基盤の運用効率性をより高めること。
  • IoT時代に向けた新たなサービスを、柔軟に展開できる環境を実現すること。

導入後期待される効果

  • 物理/仮想ネットワークの一元管理を実現。障害対応の工数も従来の1/5以下に削減。
  • ファイアウォールやVPN、セキュリティなどの機能を最適なコストで提供することが可能に。

プロジェクトメンバー

浜中-慶

ニフティ株式会社
クラウド事業部
クラウドインフラ部
部長

浜中 慶 氏

五月女-雄一

ニフティ株式会社
クラウド事業部
クラウドインフラ部

五月女 雄一 氏

樋口-茂幸

ニフティ株式会社
クラウド事業部
クラウドインフラ部

樋口 茂幸 氏

安定的なサービス運用を目指しSoftware Defined技術をフル活用

日本におけるネットワークサービス事業者のパイオニア的存在として知られるニフティ。2016年2月に創業30周年を迎えた同社では、現在もISP・クラウド・Webサービスの3分野で意欲的にビジネスを展開している。中でも2010年に提供を開始したパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」は、4000件以上の導入実績を誇る人気サービスとなっている。
同社 クラウド事業部 クラウドインフラ部部長 浜中 慶氏は「高性能な仮想サーバ、優れたコストパフォーマンス、充実した運用力の3点が、ニフティクラウドの大きな強み。サービス基盤の企画・構築・運用を担当する当部門としても、お客様により最適なサービスをご提供すべく、常にインフラの環境改善に努めています」と語る。
特に近年の大きなテーマとなっているのが、インフラの様々な機能をソフトウェア制御によって実現するSoftware Defined技術の活用だ。浜中氏は「当社ではサービスの安定稼動や品質向上を図るために、運用管理の自動化・効率化を徹底的に追求しています。その実現に向けては、高い柔軟性を誇るSoftware Defined技術の活用が欠かせません」と説明する。

仮想ファイアウォールを皮切りに「VMware NSX」の導入に着手

こうした取り組みの一環として今回実施されたのが、ネットワールドが提供するネットワーク仮想化ソリューション「VMware NSX」(以下、NSX)の導入だ。
同社クラウド事業部クラウドインフラ部五月女 雄一氏は、プロジェクトの経緯を「NSXに着目するきっかけとなったのが、ニフティクラウドの仮想ファイアウォール機能への適用です。当社では数年前から様々な製品を活用して仮想ファイアウォール機能を実装し、NSXの特長である『マイクロセグメンテーション』に近い環境を既に実現していました。しかし、技術的に少々先取りし過ぎたこともあり、運用面での問題が皆無というわけではなかった。ちょうどVMware社からネットワークデザインパートナーに選定されたこともあり、NSX(当時の名称はvCNS(VMware vCloud Networking andSecurity))の開発に参画することにしたのです」と振り返る。
同社ではVMware社に対して様々な要望を行うと同時に、その他のSDN製品なども候補に挙げて、新たな仮想ファイアウォール機能を実現する方策を探っていった。その結果、最終的に選ばれたのがNSXであった。
「最大の決め手となったのは、既存のサービスに新しい価値を加えられるという点です。従来通りの仮想ファイアウォール機能が提供できることは大前提ですが、NSXにはAPI連携をはじめとする運用効率性の高さや柔軟なスケーラビリティなど、+αの様々な利点があります」と五月女氏。また、同社 クラウド事業部クラウドインフラ部 樋口 茂幸氏も「もう一つのポイントはパフォーマンスの高さです。NSXはハイパーバイザーに近い部分でフィルタリングを行うアーキテクチャーなので、他のSDN製品はもちろんのこと、物理ネットワーク機器と比較しても遜色の無いパフォーマンスを発揮できます」と続ける。

株式会社ネットワールド 構成図

大幅に向上した運用管理性新サービスの展開も容易に

同社では2015年よりニフティクラウド基盤への導入に着手。新規構築する環境から段階的に適用を開始し、既存環境についても2016年度中には移行を終える予定だ。また、先頃提供を開始した「ニフティクラウドDRサービスwith VMware vCloud® Air TM Technology」にもNSXが活用されている。
NSXの導入効果について、浜中氏は「一つ目は価値創造への貢献です。今回はまずファイアウォールへの適用を行いましたが、NSXはネットワークの総合プラットフォーム的な製品ですから、ロードバランサーやルーター、VPN、セキュリティ連携など、今後の拡張が検討しやすくなります」と語る。
また、NSXの優れた運用管理性は、運用業務の効率化やコスト削減にも大きな効果を発揮。五月女氏は「様々な物理機器に個別に設定を流し込んでいく従来型の運用スタイルに対し、NSXでは物理機器の存在を意識することなく一括で操作や設定が行えます。この世界観の違いは非常に大きいですね」と語る。
ちなみに同社では、サービス基盤の運用効率性を高めるために、ネットワークのオーバーレイ/アンダーレイ化構想を進めている。NSXを導入したことで、この取り組みにも大きな弾みが付くこととなった。浜中氏は「大規模環境を運用する当社にとって、物理/仮想含めたネットワーク環境をソフトウェアで一元的に制御できるメリットは非常に大きい」と力強く語る。
日常的な運用業務の中でも、NSXのメリットを実感する場面は多いとのこと。樋口氏は「たとえばお客様の通信に問題が見受けられた場合、従来はネットワーク、サーバ、ストレージの担当者が総出で、しかも物理/仮想の両面からトラブルシューティングを行う必要がありました。しかし、NSXのモニタリング機能で仮想マシンの通信状況を可視化することで、原因の切り分けや特定を迅速に行うことが可能に。おかげで、作業工数は以前の1/5以下に減った印象ですね」とにこやかに語る。

両社の強みを活かした新サービス「NETWORLD CLOUD」も展開中

今回のプロジェクトを支援したネットワールドにも、高い評価が寄せられている。「通信事業者とディストリビューターの関係性は、各種インフラ製品の調達先というのが一般的。しかし、当社とネットワールドのパートナーシップは、そうした点だけに留まりません。当社のサービス基盤とネットワールドのソリューションを組み合わせれば、お互いの強みを活かしたサービスが実現可能。これからの新しいクラウドを共に創り上げていくパートナーと考えています」と浜中氏は語る。
そうした取り組みをまさに具現化したのが、ネットワールドが提供するクラウドサービス「NETWORLD CLOUD」である。ここではニフティクラウドをベースとした高信頼・高性能クラウドをOEM提供。単体での活用はもちろん、オンプレミス/プライベートクラウド環境との連携なども容易に行える。さらにDRサービスやSaaSサービス、バーチャルアプライアンスなどの付加価値サービスを組み合わせることで、先進的なITインフラをワンストップで実現できる。
「本格的なIoT時代の到来を迎えて、ネットワークサービスが果たすべき役割はこれまで以上に重要なものとなります。当社でも積極的にNSXを活用し、お客様のニーズに応えられる新しいサービスを生み出していきたい」と浜中氏は抱負を語った。

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