水光会

設  立 : 1965年10月1日
病 床 数 : 300 床
U R L : http://www.suikokai.or.jp/
業  種 : 医 療
事業概要 : 宗像医療圏内における中核医療機関として、充実した医療サービスを提供する総合病院。

導入前までの経緯

  • 基幹系/情報系端末の2台運用や業務サーバーの増加による、コスト/運用管理負荷増大の解消。
  • 高い性能・信頼性・可用性が要求される医療ICT基盤を、短期間・低コストで構築すること。

導入後期待される効果

  • サーバー/デスクトップ環境の仮想統合により、運用管理の効率化やICT投資の最適化に成功。
  • EMC VSPEXの採用により高品質なシステムを短期間で構築。インフラ層とアプリ層の分離にも成功。

プロジェクトメンバー

井上 彰 氏

医療法人社団 水光会
宗像水光会総合病院
情報システム課 課長

井上 彰 氏

下畝 隆雄 氏

株式会社ブレス
システムソリューション部

下畝 隆雄 氏

より最適な業務環境を目指しICTインフラの見直しに着手

「いつでも、どこでも、だれにでも必要で適切な医療を効率的に提供します」の病院理念の下、開業より50年間にわたり地域の救急医療を支えてきた宗像水光会総合病院。現在では300床の病床と16の診療科に加え、心臓血管センターなどの先端医療施設から回復期リハビリテーション病棟まで展開。また、グループでは、高齢社会に対応した介護施設、在宅介護サービス事業所を運営し、地域に密着した医療・介護サービスの提供を行っている。
その同病院において、今回新たに取り組んだのが、今後の医療活動を支える新たなICTインフラの構築だ。情報システム課 課長 井上 彰氏は、プロジェクトの背景を「まず一点目は、病院内で利用されるクライアント環境の改善です。従来はセキュリティの観点から、医療業務系と情報系で別々の端末を利用していました。この運用では端末の数が2倍に増えてしまうため、老朽端末の更新や日々の運用に多くのコストと手間が掛かります。また、もう一点はサーバー台数の増加です。近年では医療業務の多くがシステム化されており、部門サーバーの数も年々増えるばかり。しかも、電子カルテシステムの新規導入も予定されていたため、病院内のICTインフラを抜本的に見直す必要が生じていました」と振り返る。

大量の端末と業務サーバーを仮想化統合基盤に集約

膨大なクライアントの運用効率化と、増え続けるサーバー環境の最適化。この2つの課題を同時に解消する方法として、同病院が目を付けたのが仮想化技術だ。
「情報系/基幹系のクライアントを仮想環境上に集約すれば、端末は1台だけで済むようになりデスクトップ環境の統合一元管理も実現できます。また、業務サーバー群も同時に仮想環境に統合してしまえば、コスト面でも運用管理の面でも、より大きなメリットが期待できます」と井上氏は語る。
特にサーバーに関しては、アプリケーションのライフサイクルがサーバーの保守期限に依存してしまう点が大きな課題になっていたという。「従来型のシステム構築手法では、いくらアプリケーションがまだ使えても、サーバーの保守期限切れを理由に再構築を迫られてしまう。しかも、OSのバージョンが変わったりすると、結局アプリケーションにも手を入れなければなりません」と井上氏は明かす。
医療情報システムの分野では、サーバーやストレージなどのインフラ機器もアプリケーションベンダーが一括納入するケースが多いため、どうしてもこうした問題が生じがちだ。しかし、インフラ全体を仮想化してアプリケーション層と分離すれば、このようにサイロ化したシステムが乱立するようなことも避けられる。同病院の取り組みは、まさにこれからの医療ICTインフラの姿を先取りしたものと言えるだろう。
とはいえ、病院のシステムは24時間・365日の稼動が要求される「止められないシステム」だけに、新たな統合仮想環境には極めて高い性能・信頼性が要求された。この厳しい要件に応えられる製品として導入されたのが、ネットワールドが提供する統合インフラ製品「EMC VSPEX」である。

宗像水光会総合病院EMC VSPEX導入事例構成図

EMC VSPEXの採用で高品質な環境を短期間で構築

今回採用されたEMC VSPEXは、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器、ハイパーバイザーなどの主要コンポーネントを、あらかじめ検証済みの状態で提供する製品だ。個々の製品を組み合わせてシステムを構築するパターンと比較して、高品質なインフラ環境をスピーディに実現できるというメリットがある。 
「情シス部門としても、今回のプロジェクトでは新規導入する電子カルテの構築作業などに力を注ぐ必要がありました。要員の数も限られているため、なかなかインフラの方まで手が廻りきらない。その点、EMC VSPEXを採用したことで、基盤部分の細かい動作検証などが不要に。おかげで、仮想化基盤への移行を、非常にスムーズに進めることができました」と井上氏は満足げに語る。 
また、同病院のITパートナーである株式会社ブレスの下畝隆雄氏も「現場のエンジニアが安心して構築作業に取り組めるという面でも、コンバージド・インフラを活用する利点は大きいですね。今回のプロジェクトで十分な手応えが得られましたので、今後は他の案件でもEMCVSPEXの採用を拡げていきたい」と語る。 
EMC VSPEXによる統合仮想環境は、2014年10月より本稼動を開始。物理サーバーにはVDI用4台+仮想サーバー用3台と合計7台の「Cisco Unified Computing System(UCS)」が用いられているほか、ストレージには2台の「EMC VNX5200」が導入されている。この環境上で稼動する端末と仮想サーバーの数は、それぞれ約370台/61台にも達するとのことだ。 
「投資対効果をできるだけ大きくしたかったので、今回はVDIへのリソース割当量を最小限から徐々に拡張していき、最適なスペックを探る方法を採用しました。これによりムダのないリソース活用が実現できています」と井上氏は説明する。

コストと運用管理効率を大幅に改善 地域医療を支える基盤として活用

新たな統合仮想環境は、同病院の業務にも大きなメリットをもたらしている。「電子カルテをはじめとする各種の業務システムを集約化できたことで、より最適な医療サービスを提供できる環境が実現。また、インフラの統合管理も可能になり、運用業務の省力化・効率化も図れています」と井上氏は力強く語る。 
また、もう一つ見逃せないのがコスト削減効果だ。「VDIに統合した情報系端末の更新コストなども完全に不要に。物理サーバー台数も61台から3台に減っていますので、今後5~6年のスパンで考えれば、ハードウェアコストを約4割程度減らせると見込んでいます」と井上氏。標準的なインフラ環境を病院側で用意できるようになったため、今後新規にシステムを導入する場合も、アプリケーションのみの調達が可能だ。  VSPEXの各種機能も、インフラの安定稼動に大きく貢献。下畝氏は「医療業務を支える重要なシステムですから、仮想化したからといって遅くなるようなことは許されません。そこで、ストレージ搭載のSSDをキャッシュとして利用するVNXの『FAST VP』機能を利用し、物理環境と同等のレスポンスを確保しています」と語る。UCSには専用管理ツール「UCS Manager」が用意されているため、新規サーバーの立ち上げなども迅速に行うことができる。 
「今後はワークスタイル改革や、地域のかかりつけ医の先生方との情報連携にも、今回構築した仮想化基盤を活用していきたい。セキュアな状態で患者様の情報を即座に利用できる環境を提供することで、地域医療の発展にも貢献していければ」と抱負を語る井上氏。その取り組みを、ネットワールドとブレスのソリューションが支えていく。

パートナー概要

リコージャパン株式会社

株式会社プレス

本   社 : 熊本県熊本市中央区京町本庁8-12
設立 : 1995年9月1日
U R L : http://www.bress.co.jp/

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